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ブログ特別編 非常用電源を作る

非常用電源を作る scene5    V2Hとは?

LVX6048のPV入力はDC120V~430Vと高圧で、ソーラーパネル用以外でこれくらいの電圧が供給できるものとして、最初に思い付くのが日産リーフなどEVの走行バッテリーで、既にこのバッテリーを電源として家庭用の電力を作るV2H(Vehicle to Homes)と言う仕組みがあり、ここに接続できればリーフを電源とした給電が可能となりますが、ここの接続プロトコルは公開されていても我々にはチョット入手出来ないようです。
たとえ接続プロトコルが判ったとしてもEVに接続する急速充電用のコネクタは非常に高価で、海外製を見ても6~7万位するようで、これ2個でインバーターが買える様な価格で手が出ません。
このシステムは非常に高価なので何とかここにインバーターを繋げないかと考えましたがそんな事情で無理ですが、それとは別にBCPに対応しようとする非常用電源としては他の問題もあります。

その問題とは、2019年の9月に千葉に上陸した台風15号では大きな停電被害をもたらし、ここにこのシステムを使って電源を供給した事が報じられておりました。
我々もまさしくこの様な災害時にでも使える非常用の電源システムを計画している中で、このV2Hが上手く出来ていても非常用にと言うのにはチョット無理がある気がしています。
 

V2Hを使いリーフのバッテリーから電源供給を続けると、いつかは空になってしまい停電が長期化した場合、電欠を起こしたリーフは邪魔以外の何物でもなくなり、BCPにある継続が達成できなくなってしまいます。
普通V2Hは家に設置してソーラーとグリッドを併用して家庭用のバッテリーに蓄えて、節電する代わりにEVのバッテリーを使うと言うもので、平常時なら急速充電機なども整備されていて良いのですが、非常時に被災地などでこの様に電源を使ってしまうと充電できなくなり、これが今回の計画の非常電源を作る上で一番の問題となってしまいます。
     

そんな理由から今回の計画ではV2Hは視野に入っていませんが、電力を取出すと言う目的としては共通点があり、1つの興味深いシステムとして見た場合の意見を、バイアスを掛けず純粋に技術屋としての視点からの個人的な見解として見てみましょう。

まず、リーフを家庭用の電池の替わり使うこのV2Hと言うシステムですが、仮に自分が設置した場合で考えてみると、充電出来る昼間の時間帯は会社へ行っていてリーフはV2Hに繋がっていません。
まずはこの状況では最初から話にならず、帰ってくる時間ではソーラーは発電していなくて、夏場で早く帰宅すれば弱いながらも1時間くらい充電出来るでしょう。
でも、充電は他の方法として夜間の深夜電力を使い安い料金で充電して、昼間にそれを放電して使う方法も有りで、これは夜間に安い深夜電力でお湯を沸かしてそれを昼間使うと言う、電力の需要を平均化させる政策の一貫としてずいぶん前から有る深夜割引制度を利用したものです。
深夜に安く充電した電力を昼間使おうとしても、車は通勤や買い物でV2Hに繋がっていないとそれも出来ません。
(現在では当時の割引契約は廃止されており、それとは別にスマートメーターによる時間帯割引契約などになっているようです。)
それにしても帰宅するたびに大きい方の急速充電コネクタを接続し、次の日に出社する時はまた外すと言う毎日の作業がはたして出来るのか?という現実に対して疑問が付いて廻ります。
普通は1週間のうち2日は休みなので出掛けなければV2Hに繋いだままで、それなりに充電出来ると思いますが基本的に車は走ってナンボと言う物で、リーフは博物館に飾ってある様なビンテージカーとは違いますので、もし、この方法でやるのであれば中古のリーフを電池として常設し、V2Hに繋いだままにしておけば本来の目的を達成できるでしょう。
広い土地とお金に余裕がある場合で有ればこれも良いかも?

普通は移動手段とし使われるEV車に大きな容量のバッテリーを載っているからといって、これを固定式のバッテリー代わりに使おうという発想は判らなくも無いですが、かなり無理があるような気がしますがどうでしょうか?
ましてや、噂では充電し放題のZESP2のようなプランで外の急速充電機で充電して来て、帰宅後にV2Hに繋ぎリーフから家に給電させて、家の電気代を賄うというドロボーもビックリしてしまう盗電の様なセコイ話も有り、そんな使い方をする人が居るからかこの充電し放題のプランは近々無くなってしまうようで、真面目に使っているユーザーにとっては困ったものです。

     
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